子供3人。
『手が足りない』とはこういうこと。
両手に兄と姉。
末っ子は、背中。
とにかくあわただしかった気がする。
今となっては、ところどころしか覚えていないけど。
でも、自分で望んだことだ。
小さな子供たちが可愛くて。
幸せだった。
こんなに必要なの、っていうくらい写真がいっぱいある。
幼稚園、小学校と年齢が上がるにつれ、少し手が離れた部分もあれば、それぞれの友人関係の付き合いや習い事、自分の仕事、家事などこなさなければならない課題も増え、毎日動きまわっていた。
どうやって家事の時間作るの、いつ寝てるの、と周りは感心していた。
早口の私はスピードだけは速いからね、多分皆の2倍速くらいで動いてるんだ。
仕事も、家事も、塾の伴走も、習い事も、おでかけも・・・
忙しい日々が、突然止まった。
コロナで。
家に、ずっといる。
家族全員、ずっといる。
落ち着かなかった。
仕事もない。外出もない。
勉強はもちろん、皆でボードゲームをしたり、料理をしたり、早朝ランニングをしたり、たまに友達とズーム飲み会したり・・・
落ち着かなかった。
じっとしていられず、無意識にそわそわする。
5人がずっと家にいることで
きれい好きの夫がずっと家にいることで
私の出来ないことが目立つようになった。
忙しいから、ではなくて、そもそも片付けが上手に出来ない。
豆腐のパックから豆腐を出した後、シンクにパックを置きっぱなしにする。
『ゴミやねんから、そのままゴミ箱に捨てたらえーやん。そうして』
私の中では、豆腐が入ってたからパックはびちょびちょ。
その水分をきってからゴミ箱に入れたい。
豆腐を使ったあと、そのシンクに置いておいたパックを捨てる作業を忘れているだけ。
という理由がある。
豆腐を使う時に、一瞬気づく。
『夫に言われたんだった。今このままゴミ箱に捨てたら、忘れることもない』
気づくのだけど、わかってはいるのだけど、やはりシンクに置かずにはいられない。
『ちょっと座ってさ、一緒にテレビで映画観よう』
終り頃になるとそわそわしはじめる
この映画が終わった後にすることが決まってない、と。
時間は山ほど、あるのに。
落ち着かない。
これ、もしかして
今流行ってる『コロナ鬱』じゃない?
きっとそう。
病院行ったら多分コロナ鬱の人ばっかりやわ。
私も話聞いてもらって、アドバイスもらって帰ってこよう。
病院を予約した。