すいかのまわり道

凸凹な私の『子育てと自分育て』の記録。このブログは広告を含みます。

私の育った家庭以外の家庭を知る(まだ抜け出せない私その3)

 

 

 

 

結婚し、母が二人になった。

 

 

 

私が育った家庭とは正反対に思える夫の家。

 

 

 

 

過ごす時間が長くなればなるほど、

義母の揺るがない信念とポジティブさに惹かれた。

 

 

 

 

夫は自分勝手だ、筋が通らん、と文句ばかり言っていたけど。

 

 

 

 

 

発する言葉ひとつひとつが、私の母と違った。

 

 

 

 

 

 

母『これ、どんなもんか買ってみたけど美味しくなかったらゴメンね』

 

義母『絶対美味しいで、買おか!…めっちゃ不味いわ(笑)!』

 

 

 

 

 

 

母『野菜食べさせてる?栄養が偏らないように…』

 

義母『大丈夫。野菜嫌やったら食べんでえぇ。何食べても元気でおるならそれでえぇ』

 

 

 

 

 

 

母『熱が出た?どうしよう、救急車呼ぶ?今から行こうか、お母さん、神様にお祈りするわ』

 

義母『けいれんはしてへんのやな。大丈夫。どんな感じや状況言ってみ。』

 

 

 

 

 

 

 

母『唐揚げ、揚げすぎたかも。いつも同じおかずで悪いね』

 

義母『こんくらい揚げても美味しいねん、おばあちゃん特製や、食べ!』

 

 

 

 

 

 

 

母『それはちょっと肌出過ぎじゃない?そっちはちょっと色が派手ね』

 

義母『流行りやねんな!えーやん!似合ってるで!』

 

 

 

 

 

 

 

これまで友達のお母さんと会うことなんてたくさんあったけど、どっぷり浸かって初めて、違う家庭を知った。

 

 

 

 

実母も優しい。

 

 

 

 

『大丈夫かしら、心配よね』

寄り添ってくれる優しさ。

 

 

 

 

 

かたや、

『大丈夫や、心配せんでいい』

何が大丈夫なのかわからないけど、離れていても絶対に守ってくれる安心感を与えてくれる、優しさ。

 

 

 

やはり、自分に無いものに惹かれる。

 

 

 

 

 

義母のように強くなりたくて

 

義母のように絶対の自信で子育てをしたくて

 

 

 

 

 

帰省するたびに、それを心に決め

褒め、楽しみ、笑い、

義母と近所のママさんの真似をした。

 

 

 

 

 

 

母には話した。

 

 

 

 

野菜は私がちゃんと食べさせてる。

 

栄養も考えてる。躾もちゃんとしてる。

 

だから、マイナスな言い方はやめてほしい。

 

言葉を、全部プラスの言い方に変えてほしい。

 

私がおばーちゃん大好きだったように、ただただ、可愛がって欲しい。

 

ただただ、褒めてほしい。

 

 

 

 

 

冗談抜きで30回は言ってる。

 

 

 

 

 

 

10年以上経つが、未だに言う。

 

 

 

 

『野菜はね、体にいいからね。食べてる?お母さんにおいしいもの作ってもらってる?』

 

 

 

 

末っ子はブロッコリーが食べられない。

 

嫌いだからだけど、食感からか口に入れるともう涙目で吐く。

 

無理なら仕方ない、彼には出さない。

 

 

 

 

私が席を外した隙を見計らい、

 

『ちょっとだけなら食べられるんちゃう?小さくしてかじってごらん』

 

こそこそ末っ子に与える。

 

 

 

 

 

そんな光景を何度も見てきている。

 

 

 

 

 

『このトマト、熊本産やけど甘みがいまいちでね…味付けどう?おばーちゃんたち薄味やから口に合わんかな…』

 

 

 

 

 

 

もう、言うのをやめた。

 

 

 

変わらない。

 

 

 

 

 

自分の実家には長居しなくなった。

 

 

 

 

 

私はきっとこういう言葉を浴びて育ったんだ。

 

無意識のマイナス発言。

 

記憶にないだけ。

 

 

 

 

 

聞きたくない、私が。

 

 

 

 

 

記憶にあれば、早くに変われたか?

 

 

 

わからない。

 

 

もう体にしみついているのよ。

 

 

 

 

 

 

反面教師で、褒めて生活したいのに

 

たまに出てくるマイナス発言。

 

 

 

 

私にそっくりだ。

 

 

 

 

いや、私が母にそっくりなのか